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2009清州国際工芸ビエンナーレ テーマ 出会いを求めて :: 2009/06/16 08:38

2009清州国際工芸ビエンナーレ テーマ

        出会いを求めて outside the box

 

21世紀の最初の10年が過ぎようとしている現在、世界は金融危機という病にあえいでいる。このような時代における真の工芸価値とはいったいどのようなものであろうか。世の中を楽しく幸せにする工芸の世界との「出会いを求めて」、今旅立とう。

 ここでいう「世界」とは、必ずしも「工芸」と呼び習わされた世界に限定されるものではなく、より広い生活世界をさしている。工芸・美術・デザインといった各ジャンルに分割される以前の「工芸」や、あるいは分割以後の「人工の地平」をも含むのであり、地球村にともに住む人々がホモ・ファーベルとしてなにがしかのものを夢見て作り上げた、人工物の世界であると仮定するならば、すべてのものが探求対象となりうる。人間の「生」の体験を表現する絵画・彫刻・建築・デザインはもちろん、歌・踊り・詩・小説・演劇・映画といった他の芸術ジャンルの領域とも関係しあうような活動をさしているといってよいだろう。それらが政治・経済・社会・文化・宗教・教育といった日常におけるさまざまな生活世界に忠実に仕えるものであるなら、なおさら申し分ない。

 人工物で覆われつつある地球村。しかしながら情報化されたポスト・インダストリー時代は、その類例をみない物質的豊かさとともに、環境災害や戦争、飢餓、金融ショックなどの危機に満ちている。とすると、2009年の今、ここ地球村でものを作るということはどのような意味あいを担わされているのであろうか。今、ここでそのように問いかけることは、あの時、あそこで、ああだったことと、一体どのような点で重なりどのような点で異なるのかについて考えてゆきたい。

2009清州国際工芸ビエンナーレ芸術監督 李仁範(美学芸術学、祥明大学校教授)

 

 

2009 清州工芸ビエンナーレ

 

2009清州国際工芸ビエンナーレのメイン展示は「出会いを求めて」という大タイトルのもと、「人工の地平」展、「オブジェその後」展、プロジェクト「生活世界の中へ」という三つのトライアングルによって構成されている。これら三つの展示はたがいに照応しながらも、同時にそれぞれ独自の正確をもっている。

 

 

「人工の地平 Pressing matter」展 トライアングル1 

9.23-11-1     パビリオン1

 

しばしば材料や技法によって陶芸・金属工芸・ガラス工芸・繊維・木工・紙工芸などにわけられる工芸の各種下位ジャンルや、あるいは芸術・彫刻・建築・デザインといったジャンル間の境界を横断しつつ、伝統-現代、自然-人工、第1世界-第3世界、エリート-民衆、青年-老人、作家-観覧客、生産者-消費者のような、それぞれ異なる主体と多様な要素とが融合するなかで作られるオブジェ。そのようなオブジェのなかからエネルギーを発散している作品を展示する。

 

 

「オブジェ、その後 Dissolving views」展 トライアングル2  

9.23-11.1       パビリオン2

 

 政治・経済・社会・文化・宗教・教育といった日常のさまざまな生活世界に忠実に仕えようとする作品や、さまざまな「生」の体験を表現する絵画・彫刻・建築・デザインはもちろんのこと、歌・踊り・詩・小説・演劇・映画・ドラマなどのさまざまな芸術世界を横断するような新しいビジョンを展開している造形作業によって構成されている。オブジェ的な価値だけでなく、それを超えて現代の生活世界の問題に積極的に介入しようとする作品やプロジェクトを中心に展示が構成され、展示に関連してさまざまな形態のパフォーマンスもとりおこなわれる。

 

 

プロジェクト「生活世界の中へ The river with in us, the sea all around us」 トライアングル3 

4.1-11.1    清州市内パブリック・スペース

 

人為的な展示空間の外に飛び出してビエンナーレの主催都市清州の市民生活の中へ分け入り、幸せなコミュニティーの具現を目指して新たに手がけられた工芸都市プロジェクト。ビエンナーレ開幕6ヶ月前から着手され、イベント開催期間中進行するこのプロジェクトは作家と市民とがともに清州市にまつわる公的かつ歴史的な記憶を記念し、癒し、享有することをめざすものである。

 

 

 

 

 

 

関連イベント

6回国際公募展 

9.2311.1 国際公募展パビリオン

 

地球村の新進気鋭の工芸家が競い合い、入賞した作家約170人の作品によって構成された展示。今回で6回目を数えるこの公募展は2009年度から開催形式を一新、従来の材料・技法によるジャンル別の公募方式を廃止し、今日の真の工芸価値とはなにかというところに焦点を合わせたものになっている。国際的に権威ある専門家による審査、多額の賞金、品格ある授賞式が準備されており、受賞作家には各種展示企画や国際的なネットワークを通じた活動支援が約束されている。世界的に注目される新たな工芸価値と工芸家の誕生を予告する公募展となるだろう。

 

公募および審査日程

デジタル作品画像受付・審査 

2009.6.12(金)-22(月)

*審査結果発表

2009.7.14(火)

 

1次審査選定作品 受付・審査 

2009.8.5(水)-7(金)(韓国国内提出者)|8.3(月)-14(金)(国外出品者)

*審査結果発表

2009.8.25(木)

 

各賞内訳

区分

人員

賞金

副賞

備考

グランプリ

1

$30,000

トロフィーと賞状

買取費用、税金含む

特別賞

5

$8,000

トロフィーと賞状

買取費用、税金含む

優秀賞

5

$5,000

トロフィーと賞状

買取費用、税金含む

工芸の未来賞

15

$1,000

賞状

税金含む

入選

150名内外

賞状

 

 

 

 

 

2回国際クラフトフェアー 

9.2311.1 フェアーパビリオン

 

清州国際工芸ビエンナーレ組織委員会の権威によって開かれる40日間のビエンナーレ型国際クラフトデザインマーケット。クラフトデザインの名品を楽しむと同時に購買することで作品を使用したり所蔵したりすることができるようにした。観覧者は購買したオブジェによって日常生活の中にファンタジーを実現することができる。世界的なデザイン強国の一級品によるパビリオンフェアーゾーンと、世界各国から集められた斬新でありながらもリーズナブルな工芸品の野外マーケットとで構成されている。

 

 

「ひとつ、そしてたくさん」展 unity & diversity 特別招待国家館展:カナダ 9.23-11.1 カナダ展パビリオン

 

2009清州国際工芸ビエンナーレに特別招待された国家館展示であり、カナダの代表作家約200名の作品で構成されている。ニュー・クラフトの理論家であるアル・フォーディのキュレーティングによって企画された今回の展示は、6つの地域で構成されたカナダ工芸連合による公募・選定過程を経ている。2007年度のイタリア展にひきつづき、多人種、多文化の集合体であるカナダの現代工芸界が世界の工芸界に提示した新たなビジョンに出会うことができる。

 

 

国際学術シンポジウム-テーマ:「出会いを求めて-各国の事情」

9.24          古印刷博物館講堂

 

近年、工芸的価値に関する重要なトピックを提起することで注目を集めてきた国際的な工芸専門家と国際公募展審査委員総勢14名が参加する学術シンポジウム。今回の2009清州国際工芸ビエンナーレのテーマである「出会いを求めて」の名のもと、これまで地球村において提起されてきたビビッドな議題について一堂に会して論じあい、地球村の工芸文化の未来を占う。

 

 

工芸体験プログラム

 

三つの部門で構成されるメイン展示や国際公募展、カナダ特別国家館展といったそれぞれの展示を楽しみつつ、深い思惟の世界へと誘う各種プログラムが準備されている。イベントやパフォーマンス、ワークショップ、講演会などのプログラムのほか、育ち盛りの子供や青少年だけでなく一般の観覧客も多様な工芸を体験することができるような「工芸体験パビリオン」も別途に設置される。目による観覧はもちろんのこと、制作し(ファーベル)、遊び(ルーデンス)、考える(サピエンス)といった人間の多様な本性を心ゆくまで発散できるエキサイティングな体験空間。

 

 

関連プログラム

 

韓国工芸館特別展  

9.23-11.1  韓国工芸館展示室

 

清州国際工芸ビエンナーレ第一回展直後の2001年に清州市によって設立された韓国工芸館では2009ビエンナーレを迎えるにあたり韓国工芸の流れと位相をみわたすことのできる特別展を開催する。

 

 

「若い工芸」フォーラム

「いま、ここから」世界の現代工芸文化の現場トピックについて語りあい、オルタナティブを模索する若い工芸家たちのフォーラム。トピックによって随時開催される討論空間である。新たな工芸論を生産するビエンナーレの前進基地である。

 

 

クラフトアーカイブ構築

国内外の工芸文化の情報を体系的に調査研究し、収集、管理することで、創作、研究、教育、流通といった各種コミュニケーションを可能にするネットワークの整備。その際活用可能な国際工芸情報の発信源を構築する。

 

 

ホームステイ・ビエンナーレ観覧プログラム

清州地域をはじめ近隣地域在住の工芸家や知識人、芸術家たちのスタジオや、一般市民の家庭に2,3日間滞在しながらビエンナーレを観覧し、地域の文化遺跡や自然の景観を楽しむ滞在型ビエンナーレ観覧プログラム。

 

 

アーティスト・イン・レジデンス・プログラム

国外の作家が清州をはじめとする近隣地域の工芸美術家のスタジオに一定期間(7-40日)滞在し、専門的な情報と経験を交換するアーティスト・イン・レジデンスプログラムが実施される。

 

 

 

 

 

清州市-国際工芸ビエンナーレ

朝鮮半島の中心に位置し、長い歴史を誇る教育都市である清州市は、ドイツのグーテンベルクの金属活字による聖書印刷にさきがけること78年の1377年に世界最初の金属活字本『直指』を刊行した印刷文化発祥の地でもある。

工芸の価値こそが21世紀における人間の生活世界で最も革新的な要素のうちのひとつであるとして、清州市では1999年から国際工芸ビエンナーレが開催されてきた。2009年ではや6回目を数える清州国際工芸ビエンナーレは清州市民の熱烈な支持と参加により世界の工芸デザイン文化の新たな流れを主導し、世界的な工芸フェスティバルの地位を獲得した。

 

 

 

 

 

 

◇周辺のおすすめスポット◇

 

上党山城

史蹟第212号。全周4,400m。三国時代に築城された城壁で1716年(粛宗42年)に改修された後、数回にわたり増改築された。頂上に登れば清州や清原の町並みが一望のもとに見渡せる。

 

古印刷博物館

世界最古の金属活字本『直指』が発掘された興徳寺址に建てられた博物館であり、金属活字の制作過程や世界の印刷文化の流れを観覧することができる。

 

国立清州博物館

旧石器時代から朝鮮時代にいたる朝鮮半島内陸地方の文化遺物を蒐集展示している。

 

俗離山国立公園

韓国八景のひとつとしてその名を謳われてきた俗離山に位置する国立公園。入り口には新羅の法興王14年(553年)に義信祖師が創建した法住寺がある。弥勒信仰と唯識思想にもとづいたこの寺の近くには見晴らしのよい文蔵台が位置している。

 

華陽洞書院

朝鮮時代の王粛宗が文人宋時烈に賜った書院。なかでも華陽渓谷に位置する亭子(あずまや)は韓国を代表する亭子として有名である。

 

蘭渓国楽器制作村

国楽器の工芸工房村。一般に工房を開放し、直接楽器を作ることのできる体験キャンプも運営している。すぐそばに蘭渓国楽博物館と蘭渓国楽器体験館も並んでいる。

 

椒井薬水

アメリカのシャスターやイギリスのナポリナスとならんで世界の三大ミネラル・ウォーターに数えられる鉱泉水。昔から椒井薬水は病気をなおす神秘の水として知られており、特に皮膚病と胃腸病にすぐれた効能をもつ。

 

 

 

 

アクセス

地図

朝鮮半島内 清州 位置案内地図

鳥致院駅、清州高速道路 インターチェンジを含んだ会場位置案内図

 

 

2009清州国際工芸ビエンナーレ組織委員会

361-828     大韓民国 忠清北道清州市興徳区興徳路329

   Tel 043-277-2500  Fax 043-277-2510

       http://www.okcj.org

 

主催:清州市      主管:2009清州国際工芸ビエンナーレ組織委員会

 

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